国産の欅を轆轤挽きにて仕上げ、木地呂塗りで仕上げた口当たりの良い、
薄挽きの上品な上等なお椀です。
木地呂塗りとは欅の美しい木目を活かすために溜漆という透過性の漆を用い
塗り上げる技法です。漆は従来の化学塗料の乾燥方法とは異なり、空気中の水蒸気と
酸素と化学変化を起こし表面から乾くという特殊な天然塗料です。
その折りに酸化熱を発生するために一旦は黒くなりますが、徐々に透明に近く
変化して参ります。勿論、欅の導管を止めるために上塗りまえに硬度な下地の作業が
必要になります。真塗りの器は価格が高いと思われがちですが、塗膜も厚く
メンテナンス・修理も勿論可能なので耐久性は非常に高い商品となります。
塗り換えを行う事で孫の代までお使いになることが可能な美しい汁椀です。
勿論、スタッキング(重なり)も良いので収納にも便利です。
お味噌汁の味が変わります♪ 抜群の口当たりをお楽しみ下さい。
天然木(欅)・漆・化粧箱入(日本製)
サイズΦ11.3×7.2
木地 伝統工芸士 久保出章二作
下地・上塗り 伝統工芸士 亀田 泰作
※納品まで1月ほどお時間を頂く場合が御座います。期日指定のギフトなどでご使用の場合は事前に在庫を御確認下さい。
<山中木製漆器の特色>
白木地を鉋と呼ばれる特殊な刃物で回転させながらくりぬく轆轤挽きに優れ、主に椀銘々皿、茶托などの丸物の製造を得意とします。特に棗などの茶道具の木地は全国の8割から9割を山中で挽いています。
山中の挽物を特徴づけている筋挽きは木地に鉋で挽目を施し、一種の意匠とするもので、糸目筋、ろくろ筋、びり筋、平みぞ筋、稲穂筋、柄筋など約五十種類あります。豊富な木地の材料に恵まれた山中塗は欅、桜、栃などの材料を大小様々な器物に用いて用途に応じて下地〜塗〜蒔絵の行程へと進み、美しい色つやの漆器が完成致します。
当然、ほとんどの制作行程が手作りな為、原木の乾燥から完成までに要する時間は長いもので1年以上かかります。