貴重なご神木である五葉松を素材に長期間の乾燥を経て轆轤で仕上げ、美しい溜漆で塗りあげた喰篭(じきろ)です。
この様な大きな材料は松には珍しく長い年月をかけて育った良材です。
量産は困難な品物ですので在庫限りのご提供となります。
写真ではわかりにくですが、溜漆が透けることでベースの松の木目が浮かびあがります。
※時間の経過と共に現在より木目が透けてきます。内側は黒塗りとなります。
サイズも直径19.6センチと大振りなので調度品としても存在感のあるお道具となります。
1個
天然木(松)・漆塗・(化粧箱)日本製 (※限定品・追加製造不可)
Φ19.6×12.3
<山中木製漆器の特色>
白木地を鉋と呼ばれる特殊な刃物で回転させながらくりぬく轆轤挽きに優れ、主に椀銘々皿、茶托などの丸物の製造を得意とします。特に棗などの茶道具の木地は全国の8割から9割を山中で挽いています。
山中の挽物を特徴づけている筋挽きは木地に鉋で挽目を施し、一種の意匠とするもので、糸目筋、ろくろ筋、びり筋、平みぞ筋、稲穂筋、柄筋など約五十種類あります。豊富な木地の材料に恵まれた山中塗は欅、桜、栃などの材料を大小様々な器物に用いて用途に応じて下地~塗~蒔絵の行程へと進み、美しい色つやの漆器が完成致します。
当然、ほとんどの制作行程が手作りな為、原木の乾燥から完成までに要する時間は長いもので1年以上かかります。