国産の欅の良木を厳選し、長時間の乾燥の後に轆轤挽きにて仕上げた貴重な共木茶筒です。
従来の茶筒は蓋と本体部分は別の材料にて仕上げる事によりコストダウンを図りますが、この商品は蓋と本体を1本の欅の原木より削りだした上等な茶筒です。
木地師は山中塗りの伝統工芸士久津見龍也氏、精巧な手挽きによる蓋と本体の合口加減は絶妙の仕上がりとなります。
溜漆の透過性を利用して欅の木目を見せる技法で仕上げた茶筒です。1年後には飴色がもっと薄くなります。
内側・蓋裏部分は拭き漆の仕上げです。
天然木(欅)共木・漆塗 化粧箱入/日本製
サイズ Φ8.0×12.3センチ 内容量 約100グラム
※受注生産品につきご注文から納品まで3〜5ヶ月お時間を頂きます。
<山中木製漆器の特色>
白木地を鉋と呼ばれる特殊な刃物で回転させながらくりぬく轆轤挽きに優れ、主に椀銘々皿、茶托などの丸物の製造を得意とします。特に棗などの茶道具の木地は全国の8割から9割を山中で挽いています。
山中の挽物を特徴づけている筋挽きは木地に鉋で挽目を施し、一種の意匠とするもので、糸目筋、ろくろ筋、びり筋、平みぞ筋、稲穂筋、柄筋など約五十種類あります。豊富な木地の材料に恵まれた山中塗は欅、桜、栃などの材料を大小様々な器物に用いて用途に応じて下地〜塗〜蒔絵の行程へと進み、美しい色つやの漆器が完成致します。
当然、ほとんどの制作行程が手作りな為、原木の乾燥から完成までに要する時間は長いもので1年以上かかります。